普通預金0.1%の金利の高さから人気の高いイオン銀行ですが、2019年4月1日から内容が「イオンMyステージ」のランクに応じて変更となりました。
イオンカードを多く利用する人は更にお得に、あまり利用しないに人は条件が悪くなりました。
私もイオン銀行をメインバンクとして利用していたのですが、クレジットカードや外貨預金、投資信託は別の銀行を利用していましたので条件が悪くなってしまいました。
金利の高い別の銀行に乗り換えてもいいのですが、引き落としや給与振り込み等イオン銀行にまとめておりますので手間が掛かります。
金利変更前(0.1%)の水準のランクをどのようにすれば維持できるのか。
また、あまり手間を掛けずに維持するにはどのようにすればいいのか検討してみました。
- イオン銀行のMyステージと金利について
- イオンMyステージの得点表
- 誰にでもオススメできる獲得ポイント(合計10ポイント)
- 人によってはオススメ出来るポイント
- オススメ出来ないポイント
- とりあえずゴールドランクを維持する組み合わせを考える
- さいごに
イオン銀行のMyステージと金利について
2019年9月1日時点では、上記の通りとなっております。
制度変更前は普通預金の金利は一律0.1%となっておりました。
0.1%の金利を維持するにはゴールドランクを維持しなければなりません。
ゴールドランクになる為には次の得点表の中から、合計100点以上を維持しないとなりません。
項目の内容を見ていきます。
イオンMyステージの得点表
イオン銀行のステージポイントの獲得項目は上記の19項目があります。
組み合わせは何でも構わないので、合計ポイントで100ポイント以上獲得すればゴールドステージとなります。
次で各項目のポイントについてどうなのか見ていきます。
誰にでもオススメできる獲得ポイント(合計10ポイント)
1.イオンカードセレクトまたはキャッシュ+デビット、イオンデビットカードの契約 10点
これは間違いなくオススメできる獲得ポイントとなります。
条件はイオンクレジットカードを所有するだけです。
年会費・発行手数料は無料の為、コストがかからず10点が獲得できます。
まずは確実にこの10点を獲得しましょう。
6.積立式定期預金の口座振替 10点
一度設定してしまえば手離れも良く、10点が獲得できるのでオススメです。
しかし、デメリットとしては定期預金の金利が0.08%とゴールドランク以上であれば普通預金金利(0.1%)より金利が低い事です。
最低積み立て金額が500円~という事と途中解約による解約手数料や制限はありませんので、まあ許容範囲かなと思います。
16.インターネットバンキングのご登録 30点
こちらは是非オススメ出来る内容です。
インターネットバンキングを登録するだけで30点はかなり大きいです。
シルバーランク以上が確定し、他銀行への振り込み手数料が1回無料となりますので必ず登録しましょう。
17.給与のお受取り 30点
定期的に給与所得のある方には非常にオススメです。
今は給与振込先としてネット銀行も振込可能と思いますが、会社に確認する事をオススメします。
逆に、定期的な給与所得の無い専業主婦、学生等であればオススメ出来ません。
18.年金のお受取り 30点
こちらも17と同じく年金所得のある人にはオススメです。
人によってはオススメ出来るポイント
2イオンゴールドカードセレクトの契約 30点
イオンゴールドカードを所有している場合は、①のクレジットカード所有の10点に加え30点ポイントが獲得出来ます。
イオンゴールドカードを所持しているだけで、すでに40点獲得となりますのでシルバーランク以上が確定します。
ゴールドカードは年会費・発行手数料が無料のクレジットカードであり、イオンラウンジや空港ラウンジの利用が出来て、各種保険等が付帯される様になります。
無料で所有出来るクレジットカードとしては破格の内容です。
しかし、1点問題がありゴールドカードは招待制となり、自分の希望だけでは
ゴールドカードへの切り替えが出来ません。
しかも、招待の条件が「直近年間カードショッピング100万円以上」とハードルが高いです。
普段の生活費等を全てイオンカードで支払うのであればそこまでの負担とはならないと思いますが、そうではない人にはハードルが高いです。
イオンカード、イオンゴールドカードのポイント還元率が基本0.5%と低い事もハードルが高いところです。
イオンカードを使う人であれば是非オススメ出来る内容ですが、イオンカードを使わない人にはオススメ出来ない両極端な項目です。
3.イオンカード利用代金の引落し 10点~100点
こちらもイオンカードを毎月利用する人にはオススメ出来る内容です。
1円でも利用すれば10点が獲得出来ます。
4.WAONの利用金額 10点~100点
こちらも同じくWAONを毎月利用する人にはオススメ出来る内容です。
1円でも利用すれば10点が獲得出来ます。
5.WAONオートチャージの利用 10点
こちらも④同じくWAONを使用する人にはオススメ出来ます。
1回でもチャージすれば10点獲得です。
最低チャージ内容は「1000円を切ったら1000円分チャージ」となります。
WAONは飲食店・コンビニ等使用可能な場所も多いのでWAONを使用する人は是非オートチャージも設定しましょう。
7.投資信託残高 10点~100点
1円以上投資信託の残高があると10点が獲得出来ます。
1度だけ購入して、後は放置しておけば10点獲得できるので手離れは良いです。
ただ、デメリットとしては「元本割れ」する可能性があります。
投資信託購入後に基準額が低くなればその分損する事となりますし、投資信託は経費が掛かります。
買うのであれば、購入手数料や解約手数料が無料、信託報酬等の経費が低いものをオススメします。
投資信託の最低購入金額は10,000円~と少々高額なので次の⑧と組み合わせる事をオススメします。
8.投信自動積立の口座振替 30点
⑦と組み合わせる事をオススメします。
毎月の投資信託の買い付けを行うことで30点獲得できます。
こちらであれば毎月1,000円~と少額で積み立てが可能となります。
また、積み立てで1,000円分だけ投資信託を購入し積み立てを停止すれば⑦の投資信託を1,000円分だけ購入する事も出来ます。
9.外貨預金残高 10点~100点
とりあえず1ドル(約106円)分だけ購入して放置するのがオススメです。
しかし、デメリットとしては為替による元本割れの可能性があります。
11.NISA口座の開設 30点
すでに資産運用している人は大手ネット証券でNISA口座を開いていると思いますので、
わざわざイオン銀行に移管するメリットは無いと思います。
まだ、NISA口座を持っていない人はとりあえずイオン銀行でNISA口座を開設しておくのはいいかもしれません。
NISA口座は1人1口座となりますが、後から別の銀行や証券会社等に移管出来ます。
別の銀行や証券会社にて資産運用を行う事になればその時に移せばいいだけなので、とりあえず開設しておきましょう。
12.iDeCo掛金の口座振替 30点
こちらも⑪のNISA口座と同じくiDecoを実施していればオススメとなります。
オススメ出来ないポイント
10.外貨普通預金積立の口座振替 30点
⑨の外貨預金の定期積立ですが、基本的にこちらはオススメ出来ません。
理由は手数料が高すぎるからです。
最安値の住信SBIネット銀行だと4銭(キャンペーンにより無料な時もあります。)
13.カードローンの契約 10点
基本的にはローンはオススメ出来ません。
理由はローン手数料の方が高いためです。
あえてランクを上げるために契約する必要はないでしょう。
14.無担保ローン残高 30点
基本的にはローンはオススメ出来ません。
理由はローン手数料の方が高いためです。
あえてランクを上げるために契約する必要はないでしょう。
15.住宅ローン残高 30点
基本的にはローンはオススメ出来ません。
理由はローン手数料の方が高いためです。
あえてランクを上げるために契約する必要はないでしょう。
とりあえずゴールドランクを維持する組み合わせを考える
さて、これでイオンカードのランクポイントを見ていった訳ですが、ゴールドランク(合計100ポイント以上)を維持する組み合わせを検討してみました。
可能な限り手離れが良いことを重視した私のお勧めするパターンを紹介します。
①パータン1 最低金額にて定期積立、外貨、投資信託の購入(合計100ポイント)
まずは確実に、イオンカードの契約10点。
インターネットバンキングの登録と給与の受け取り口座の設定。(各30点の計60点)
残りの30点は投資信託、外貨は最低金額のみ購入して放置。(各10点の計20点)
後は500円/月の定期積立で10点。
以上で合計100ポイントとなり、ゴールドランクとなります。
このパターンのメリットとしては、すぐに実施できるところです。
しかしデメリットとしては、外貨預金と投資信託については最低金額のみと言えども元本割れする可能性があることです。
大きい金額では無いため、元本割れと言っても数百円程度ではあると思いますが、アップする0.02%分の金額について考えて実施しましょう。
②パータン2 イオンゴールドカードを狙う(合計100ポイント)
まずは確実に、イオンカードの契約10点。
インターネットバンキングの登録と給与の受け取り口座の設定。(各30点の計60点)
イオンカードゴールドを所持する事でさらに+30点。
以上で合計100ポイントとなり、ゴールドランクとなります。
このパターンのメリットとしては、金融商品を購入しなくてもよいという点です。
投資信託や外貨等の金融商品に抵抗がある方は、ほぼ、ゴールドカードを持っているだけでゴールドランクを維持できますので非常に楽ちんです。
しかしデメリットとしては、ゴールドカードにする為のハードルの高さです。
ゴールドカードになるにはインビテーション(招待)を受けなければいけません。
招待を受ける条件の一つとして100万円以上/年イオンカードによる決済がありますので、普段からイオンカードをメインカードとしている人であれば纏める事でそこまでハードルが高くないと思いますが、そうでない人には100万円はハードルが高いです。
また、イオン以外でのポイント還元率も低めであるのでその点もネックですね。
さいごに
いかがでしたでしょうか。
今回はイオン銀行のゴールドランクを最小限の労力で維持する方法を考えて見ました。
イオン銀行のゴールドランクの金利(0.1%)はメガバンクの100倍以上の超いい金利です。
2019年4月1日からランクに応じて金利が変更となったものの、まだまだ魅力的な水準であることは間違いありません。
せっかく預けているので少しでも金利が良い方がいいですよね。
皆様のご参考になれば幸いです。
ではでは